次回公演情報≫劇団月光月光斜2008年度新入生歓迎公演『風蕭蕭として』:音響専属参加★日時;5月15日、16日、17日★場所;学生会館小ホール
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今日のT本先生の授業は井伏鱒二の『山椒魚』について。前回からの継続で、今日も作品分析とかしました。紫水はどこかでこの『山椒魚』を読んだような記憶があります。……教科書に載っていたのですかね???
さて、改めてこの作品を読んでみるともの凄く深い事が解りました。それに先生の解説が加わって、なんかもう感心というか共感と言うか納得することばかりww 井伏鱒二さんって原爆の事をかいた『黒い雨』で有名ですよね。ここで『山椒魚』を読んだこと無い人のために、軽く作品解説しますww
『山椒魚』っていうのは山椒魚が主人公です。彼はあるとき自分が太って岩屋(自分の家)から出られなくなってることに気づくんです。馬鹿ですね~。んで、「嗚呼、どうしよう」とか悲しんで、岩屋からの景色とか観察しはじめます。最終的に彼はだんだん狂っていって、しまいに岩屋に迷い込んできた一匹の蛙を自分と同じように岩屋にとじこめるんです。んで、蛙と「馬鹿」と言い合いながら二年そのまま生き、しまいにゃ和解して死んでいくという話です。
めっちゃ端的ですね。まあ、いいか。
山椒魚の感情っていうのが「笑」と「悲しみ」が主なんですよね。笑いっていっても「嘲笑」とかです。凄く山椒魚が人間臭くて、なんか共感しました。ちなみに『山椒魚』は1985年に大幅改訂されてます。蛙と山椒魚が和解しないまま物語は終わってしまうんです。罵り合って、そんで終わり。なんで改訂されたのかっていうのは、やっぱり大きな問題で、でもそれは井伏さんの考えが変わったからなんだなぁと仕方なく思います。『山椒魚』のラストで、二匹は和解しますが、これは「死を直前にしたら人間はもしかしたら優しくなれるのかもしれない」という井伏さんの思いがこめられていたのではないかと、先生は解説しました。だからきっと「人間は所詮は優しくはなれない」と井伏さんは思ったのでしょう。『山椒魚』はもともと戦前の作品でした。井伏さんは広島の出身です。おそらく井伏さんがそう思い直したのに原爆とか第二次世界大戦が関わっていることは否定できないでしょう。近代的エゴイズムが描かれた『山椒魚』は確かに大幅改訂される前のほうが作品としては良い出来だったと紫水は思います。だけど大幅改訂は「作家としての井伏鱒二が自分の思想を表現する本当の作家であり続ける」ためには不可欠だったのだろうと紫水は考えているのでありました。
さて、改めてこの作品を読んでみるともの凄く深い事が解りました。それに先生の解説が加わって、なんかもう感心というか共感と言うか納得することばかりww 井伏鱒二さんって原爆の事をかいた『黒い雨』で有名ですよね。ここで『山椒魚』を読んだこと無い人のために、軽く作品解説しますww
『山椒魚』っていうのは山椒魚が主人公です。彼はあるとき自分が太って岩屋(自分の家)から出られなくなってることに気づくんです。馬鹿ですね~。んで、「嗚呼、どうしよう」とか悲しんで、岩屋からの景色とか観察しはじめます。最終的に彼はだんだん狂っていって、しまいに岩屋に迷い込んできた一匹の蛙を自分と同じように岩屋にとじこめるんです。んで、蛙と「馬鹿」と言い合いながら二年そのまま生き、しまいにゃ和解して死んでいくという話です。
めっちゃ端的ですね。まあ、いいか。
山椒魚の感情っていうのが「笑」と「悲しみ」が主なんですよね。笑いっていっても「嘲笑」とかです。凄く山椒魚が人間臭くて、なんか共感しました。ちなみに『山椒魚』は1985年に大幅改訂されてます。蛙と山椒魚が和解しないまま物語は終わってしまうんです。罵り合って、そんで終わり。なんで改訂されたのかっていうのは、やっぱり大きな問題で、でもそれは井伏さんの考えが変わったからなんだなぁと仕方なく思います。『山椒魚』のラストで、二匹は和解しますが、これは「死を直前にしたら人間はもしかしたら優しくなれるのかもしれない」という井伏さんの思いがこめられていたのではないかと、先生は解説しました。だからきっと「人間は所詮は優しくはなれない」と井伏さんは思ったのでしょう。『山椒魚』はもともと戦前の作品でした。井伏さんは広島の出身です。おそらく井伏さんがそう思い直したのに原爆とか第二次世界大戦が関わっていることは否定できないでしょう。近代的エゴイズムが描かれた『山椒魚』は確かに大幅改訂される前のほうが作品としては良い出来だったと紫水は思います。だけど大幅改訂は「作家としての井伏鱒二が自分の思想を表現する本当の作家であり続ける」ためには不可欠だったのだろうと紫水は考えているのでありました。
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紫水の活動記録★
2007年度夏公演『叙事詩』≫佐藤権左衛門役、音響効果 2007年度卒業公演『祗園精舎の鐘調べ』≫梶原氏役、音響効果 2007年度プロデュース公演『ポプコーンの降る街』≫演出、音響効果
プロフィール
HN:
シスイ カオル
年齢:
36
性別:
女性
誕生日:
1988/10/17
趣味:
お芝居☆
自己紹介:
劇団月光斜に所属する紫水馨(シスイ カオル)です★高校時代に属してた演劇部は略してニラエン!!!!!紫水のブログ頻出単語ですww そんなニラエンと雰囲気が似てる月光斜で毎日頑張ってます★ちっちゃくたって、負けないもん♪
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